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脳も“使い方次第” ― パソコンは敵?味方?パソコンやスマホ、認知症に悪い?
― 実は“時間”より“使い方”が大切かもしれません ―
最近、
「スマホばかり見ていると認知症になるのでは?」
「パソコンに向かう時間が長いのは脳に悪い?」
という話を耳にすることがあります。
確かに、長時間スマホやパソコンを見続けることに、不安を感じる方も多いですよね。
では、実際の研究ではどう言われているのでしょうか?
結論から言うと、
「パソコン=認知症になる」とは言い切れない
ようです。
むしろ最近の研究では、
適度にパソコンやデジタル機器を使っている人の方が、認知機能が保たれている傾向
も報告されています。
ただし、ここで大切なのが、
「時間」より「使い方」
という視点です。
「見るだけ」と「考える」は少し違う
例えば、
ただ動画を流しっぱなしにするのと、
調べ物をする
誰かとLINEやメールをする
趣味について検索する
新しいことを覚える
では、脳の使い方が少し違います。
脳は、
「考える」「思い出す」「判断する」「人とやり取りする」
ことで刺激を受けると言われています。
つまり、
“受け身”より、“少し頭を使う”使い方
がポイントなのかもしれません。
でも、座りっぱなしは少し注意
一方で、
長時間ずっと座っていることは、体にも脳にもあまり良くない可能性があります。
だから、
30分〜1時間に一度、少し立つ
だけでもおすすめです。
お茶を取りに行く。
肩を回す。
少し歩く。
それだけでも十分です。
年齢とともに、動かない時間が長くなると、筋肉や関節が硬くなりやすく、血の巡りも悪くなりやすいと言われています。
「パソコンも人も、動かない時間が長いと、少しずつ“省エネモード”に入りやすいかもしれません(笑)」
激しい運動でなくても大丈夫。
少し立つ、少し歩く、軽くストレッチする。
そんな小さな積み重ねが大切です。
一番の脳トレは“会話”かもしれない
実は、認知症予防でよく言われるのが、
「人とのつながり」
です。
難しい脳トレをしなくても、
家族や友人と少し話す。
「今日どうだった?」
そんな会話も、脳には良い刺激になる可能性があります。
LINEでも、電話でも大丈夫。
長話でなくてもいいんです。
今日からできる小さな工夫
もしパソコンやスマホを使うなら、おすすめはこの3つです。
✔ 見るだけで終わらない
→ 感想を1つ考える
✔ 座りっぱなしにしない
→ 少し立つ
✔ 誰かとつながる使い方をする
→ LINEでもOK
脳も体も、
“使い方次第”
なのかもしれません。
完璧を目指さなくて大丈夫。
まずは、
「少し動く、少し考える、少し話す」
から始めてみませんか?

※現在の研究では、パソコンやスマホ使用と認知機能の関係について「関連」が報告されていますが、認知症予防効果が証明されたわけではありません。本記事では、現時点の研究知見をもとに、日常生活で取り入れやすい考え方を紹介しています。
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(認知機能低下予防の国際指針)
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厚生労働省 身体活動・運動ガイド2023
荒井秀典(監修). (2023). フレイル診療ガイド2023. ライフサイエンス出版.
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